国道357号|横浜・八景島から横須賀・夏島までの2.3km整備へ
国道357号東京湾岸道路(八景島~夏島)
30年越し整備着手へ
国土交通省横浜国道事務所は27日、未整備だった国道357号の八景島(横浜市金沢区)-夏島町(横須賀市)間の整備工事に、7月22日から着手することを明らかにした。夏島交差点付近の改良工事から取り掛かる。1988年6月に都市計画決定された道路整備が、30年たってようやく動き出す。
三浦半島の東側を南北に結ぶ幹線道路は国道16号のみで、同区間が整備されれば16号の慢性的な渋滞解消につながると期待されてきた。
国は2017年度補正予算に工事費など1億円を計上。同省はこの予算も活用しながら、夏島交差点周辺の防護柵の撤去や樹木の伐採、水路の移設などに取り掛かるという。
着工式は7月22日、横須賀市リサイクルプラザ(同市浦郷町)で行われる。
同市の上地克明市長は昨年9月、地元選出の小泉進次郎衆院議員らと国交省を訪れ、「地域経済の活性化や災害に強いまち作りのためには、早期着工が必要」と秋元司副大臣に要望していた。
【参考】国道357号東京湾岸道路(八景島~夏島)の概要
国道357号東京湾岸道路は、東京湾に面する千葉・東京・神奈川の各都市を結ぶ幹線道路であり、東京湾岸道路の一部として位置付けられています。
本道路の整備により都市内の交通渋滞緩和、空港や湾岸地域の物流拠点としてのアクセス向上など、物流の効率化を図ります。
八景島から夏島間が計画されている地域では、南北を結ぶ国道16号が唯一の幹線道路であるため、交通の集中により慢性的な渋滞が発生しています。
国道357号東京湾岸道路(八景島~夏島)の整備により、東京湾岸道路に交通が転換し、地域経済の活性化や災害に強いまちづくりの実現に寄与します。
さらに、国道357号東京湾岸道路(夏島以南)については、横浜市と横須賀市が結ばれることにより、より一層の人の交流が活発となり、物流の効率化や観光産業の振興が図られ、横浜・横須賀地域のさらなる発展につながることが期待されます。
国道357号東京湾岸道路(八景島~夏島)は全線高架で整備予定
国土交通省関東地方整備局は、国道357号東京湾岸道路(八景島~夏島)の2.3kmの整備に着手する。本区間は、金沢航路を跨ぐ橋梁部を含め、全線高架構造となる予定。
1日に「H30国道357号東京湾岸道路(八景島~夏島)道路設計他業務」の簡易公募型競争入札の公告がされた。参加表明書の提出期限は3月12までで、技術提案書の提出期限は4月2日まで。開札は、4月20日。終点側の夏島交差点では、今夏から改良工事に着手する。