フリーマーケットとバザーの違いとは?目的・出店者・売上を徹底比較

フリーマーケットとバザーの違いとは?目的・出店者・売上を徹底比較

フリーマーケットとバザーの違いとは?似ているようで意外と違う2つの「市」

学校や地域のお祭りで開かれる「バザー」。

公園やイベント会場で開催される「フリーマーケット」。

どちらも洋服や食器、おもちゃ、雑貨などが安く販売されているため、

フリーマーケットとバザーって、結局同じものでは?

と思ったことはありませんか?

実際、会場だけを見ればとてもよく似ています。

段ボールいっぱいの子ども服が100円、200円で売られていたり、誰かの家で使われていた食器や雑貨が並んでいたり。

ところが、フリーマーケットとバザーは、開催される目的や出店する人、売上の行き先などに違いがあります。

簡単に言えば、

フリーマーケットは「個人が物を売ること」を楽しむイベント。

バザーは「みんなで物を売って、団体や活動を支える」意味合いの強いイベント。

と考えると分かりやすいでしょう。

ただし、現在では両者の境界はかなり曖昧になっています。

「フリマ&バザー」のようなイベントもありますし、バザーのような目的でフリーマーケットを開催することもあります。

この記事では、そんな「似ているけれど少し違う」フリーマーケットとバザーについて、初心者にも分かりやすく紹介します。

目次

フリーマーケットとバザーの一番大きな違いは「目的」

最初に結論から。

フリーマーケットとバザーを比べるとき、最も分かりやすい違いは、

「何のために開催するのか」

です。

一般的なフリーマーケットでは、個人が自宅で使わなくなった物などを持ち寄り、自分のお店のように商品を並べて販売します。

一方、バザーは学校、PTA、地域団体、福祉団体、NPOなどが、活動資金を集めたり、地域交流を図ったりする目的で開催するケースが多く見られます。

辞書でも、フリーマーケットは「不用品などを持ち寄って取引する市場」、バザーは「慈善事業などの資金を得るために催す即売会」という意味で説明されています。

比較すると、次のようになります。

比較ポイントフリーマーケットバザー
主な目的不用品販売・リユース・売買を楽しむ活動資金づくり・地域交流・支援
主な出店者個人・家族など学校・PTA・地域団体・福祉団体など
商品自宅の不用品、中古品、雑貨など寄付された品物、手作り品、食品など
売上基本的に出店者のもの団体の活動費などになることが多い
値段出店者ごとに決める主催団体側で決めることが多い
値段交渉比較的しやすいあまり行わないケースが多い
楽しみ掘り出し物探し・売買・会話買い物を通じた活動支援・交流

ただし、これはあくまで一般的な傾向。

イベントによって運営方法は違うため、「バザーなら必ずこう」「フリーマーケットなら必ずこう」という厳密な決まりがあるわけではありません。

そもそもフリーマーケットとは?

フリーマーケットは英語で、

flea market

と書きます。

「free market(自由市場)」ではありません。

日本では「フリマ」という呼び方がすっかり定着していますが、もともとは「蚤の市」という意味を持つ言葉です。

フリーマーケットでは、一般の人が家庭で使わなくなった物などを会場へ持ってきて販売します。

例えば、

  • 洋服・古着
  • バッグ
  • アクセサリー
  • 子ども服
  • ベビー用品
  • おもちゃ
  • ゲーム
  • 本・漫画
  • CD・DVD
  • 食器
  • キッチン用品
  • インテリア雑貨
  • 趣味のコレクション
  • アンティーク品

など。

一つのブースに洋服、おもちゃ、食器、本が一緒に並んでいることもあります。

普通のお店ではなかなか見られない光景ですね。

だからこそフリーマーケットには、

「何が売っているのか、行ってみるまで分からない」

という楽しさがあります。

目的の商品を買うだけではなく、思いがけない物と出会える。

これがフリーマーケットならではの「宝探し感」です。

環境省でも、バザーやフリーマーケットは中古品・不用品を次の人へ渡す「リユース」の選択肢として扱われています。横浜市も衣類などを再利用する方法として、バザーやフリーマーケットの活用を案内しています。

では、バザーとは?

「バザー」は英語の bazaar から来た言葉です。

bazaarをさらにたどると、もともとはペルシア語の「市場」を意味する言葉に由来します。

英語では市場という意味のほか、チャリティーなどを目的とした即売会という意味でも使われています。日本では特に後者の意味が広まりました。

例えば、

「小学校のPTAバザー」

「地域の福祉バザー」

「教会のチャリティーバザー」

などを思い浮かべると分かりやすいでしょう。

家庭から商品を持ち寄ることもありますが、フリーマーケットとの大きな違いは、

商品を提供した人が、その商品を自分で販売するとは限らない

ということです。

例えば学校のバザーなら、

Aさんの家庭から子ども服を寄付。

Bさんの家庭から食器を寄付。

Cさんの家庭から未使用のタオルを寄付。

それらをPTAのスタッフがまとめて値段を付けて販売する。

という形式がよくあります。

売上についても、個人に戻されるのではなく、学校行事や地域活動、団体の運営などに使われるのが一般的です。

実際に横浜市内の学校PTAでも、バザーなどの活動による収益をPTA活動や児童生徒への教育活動支援に使用することが規定されている例があります。

つまりバザーでは、

「何を買うか」だけでなく、「買うことが活動への応援になる」

という側面もあるわけです。

フリーマーケットとバザーの違いをもっと詳しく見てみよう

ここからは、実際に遊びに行ったときに感じる違いをもう少し詳しく見ていきましょう。

違い① 出店している人

フリーマーケットでは、基本的にそれぞれのブースに「小さなお店の店主」がいます。

とはいっても、本当のお店ではありません。

近所のお母さんだったり、

家族連れだったり、

学生だったり、

趣味で古着を集めている人だったり。

普通の人がレジャーシートを広げて、その日だけのお店を開いています。

そのため商品について聞くと、

「これ、うちの子が去年まで使っていたんですよ」

「旅行先で買ったんですが、ほとんど使わなくて」

なんて話が聞けることも。

これもフリーマーケットの面白いところです。

一方のバザーでは、商品を寄付した人と販売している人が違うことも珍しくありません。

PTAや地域団体のスタッフが、集まった商品を一括して販売することが多いためです。

違い② 売られている商品

ここは一見、あまり違いがないように見えます。

フリーマーケットでもバザーでも、

洋服、おもちゃ、食器、バッグ、日用品、雑貨などが並びます。

ただ、少し傾向が違います。

フリーマーケット

「自分の家で使わなくなった物」が中心。

そのためブースごとに個性があります。

子ども服ばかりのお店。

レトロなおもちゃがたくさんあるお店。

アウトドア用品が充実しているお店。

本が山積みになっているお店。

いろいろな商品が混ざっているお店。

出店者の生活や趣味が、そのまま商品ラインアップになっているような面白さがあります。

バザー

多くの家庭や団体から集められた「寄付品」が中心になることがあります。

未使用の日用品や贈答品、タオル、食器など、比較的状態の良い物が集まりやすいことも特徴です。

またイベントによっては、

  • 手作り雑貨
  • 焼き菓子
  • 飲み物
  • ゲーム
  • 模擬店

などが一緒に用意されることもあります。

買い物イベントというより、地域のお祭りに近い雰囲気になることもあります。

違い③ 売上のお金

実はここがかなり大きな違いです。

フリーマーケットでは、自分の商品を自分で販売します。

300円の商品が売れれば、その300円は基本的にその出店者の売上です。

だから、

「今日は5,000円売れた!」

「出店料を引いてもプラスになった!」

という楽しみがあります。

もちろん売上だけが目的ではありません。

家の中が片付いたり、不要になった物を誰かに使ってもらえたりすることもうれしいものです。

一方、一般的なバザーでは売上を主催団体の活動費などに充てます。

100円の商品を一つ買う。

500円の商品を一つ買う。

金額は小さくても、その買い物が学校や地域、福祉活動などを支えることにつながる。

バザーには、そんな「買い物+応援」という楽しみ方があります。

違い④ 値段の付け方

フリーマーケットでは、出店者自身が値段を付けることが多いため、同じような商品でも価格がかなり違います。

隣のお店ではTシャツ500円。

その隣では300円。

さらに歩いたら、

「洋服全部100円!」

なんてお店が見つかることも。

価格を比較しながら歩くのもフリーマーケットの楽しみです。

一方のバザーでは、主催者がある程度統一したルールで価格を決めることがあります。

例えば、

「タオル100円」

「食器200円」

「バッグ300円」

のような形です。

そのため値段がシンプルで、買いやすいバザーも多くあります。

違い⑤ 値切り交渉

「これ、少し安くなりますか?」

この一言を楽しめるのも、リアルなフリーマーケットならでは。

もちろん、必ず値切れるわけではありません。

それでも、

「2つ買うので少し安くなりませんか?」

「500円なら買いたいのですが、どうでしょう?」

といったやり取りから会話が始まることがあります。

そして、この人と人とのやり取りそのものがフリーマーケットの楽しみでもあります。

一方、バザーは団体で値段を決めて販売しているため、一般的にはフリーマーケットほど値段交渉をする場ではありません。

「安くしてください」というより、

表示されている価格で気軽に買う

という感覚に近いでしょう。

「不用品を売る=フリーマーケット」とは限らない

ここまで読むと、

「中古品ならフリーマーケット、寄付品ならバザー」

と思うかもしれません。

ところが実際には、そんなにきれいに分かれているわけではありません。

バザーでも家庭の不用品が販売されます。

反対に、地域活動や環境活動の一環としてフリーマーケットが開催されることもあります。

環境省のリユースに関する調査でも「バザー・フリーマーケット等」と一つのカテゴリーで扱われることがあるほど、両者は実際のリユース活動では近い存在です。

そのため現在では、

商品そのものより「誰が、何の目的で開催しているのか」を見る

ほうが違いを理解しやすいでしょう。

実際のイベントではフリーマーケットとバザーが一緒に開催されることも

面白いのが、実際のイベントではフリーマーケットとバザーが同じ会場で開催されることがある点です。

例えば横浜市金沢区の「金沢まつりいきいきフェスタ」でも、イベント内容として「各種団体等によるバザー」と「フリーマーケット」がそれぞれ別に案内されています。

つまり同じ会場でも、

こちらのエリアは地域団体のバザー。

少し歩いたところには個人が出店するフリーマーケット。

さらに飲食店やステージイベントもある。

という楽しみ方ができるわけです。

こうなると、

「今日はフリマに行く!」

「今日はバザーに行く!」

と細かく区別するよりも、

地域のマーケットイベントそのものを楽しむ

という感覚に近くなってきます。

最近ではフリーマーケットだけでなく、

  • マルシェ
  • ハンドメイドマーケット
  • 蚤の市
  • ガレージセール
  • ファーマーズマーケット

など、さまざまなスタイルのマーケットイベントがあります。

横浜市内でも、フリーマーケットとマルシェを同時に募集・開催するイベントがあります。

昔よりもイベントの境界は、かなり自由になっているのです。

フリーマーケットとバザー、買い物するならどちらがおすすめ?

ここまで違いを紹介してきましたが、

「じゃあ、遊びに行くならどちらが面白いの?」

という疑問もあるでしょう。

これは、何を楽しみたいかによって変わります。

掘り出し物を探したいならフリーマーケット

「何があるか分からない場所を歩き回りたい」

「安い古着を見つけたい」

「昔のおもちゃや雑貨を探したい」

「出店者と話しながら買い物したい」

そんな人には、フリーマーケットがおすすめです。

100円の雑貨の隣に思わぬヴィンテージ品が置いてある。

子ども服を探しに行ったのに、懐かしいゲームを買って帰ってくる。

そんな予定外の出会いがあります。

検索して商品を探すネットショッピングとはまったく違う、「偶然」が楽しい買い物です。

地域イベントを楽しみたいならバザー

バザーは買い物そのものだけでなく、

その場所の雰囲気を楽しみたい人

にもおすすめです。

学校や地域のイベントなら、知っている人と会ったり、子どもとゲームを楽しんだり、飲食を楽しんだりできることもあります。

また、

「せっかく買うなら、地域や団体の役に立つ買い物をしたい」

という人にもバザーはぴったりです。

買った商品だけでなく、

「この100円が何かの活動に役立つ」

という気持ちも持ち帰ることができます。

出店してみたいならどちら?

買う側ではなく、

「今度は自分が売ってみたい」

という人はどうでしょうか。

自宅に使わなくなった物がたくさんあるなら、まずはフリーマーケットがおすすめです。

自分で商品を選び、

自分で値段を付け、

自分で並べて、

自分で販売する。

ほんの数時間ですが、「自分のお店」を持ったような気分を味わえます。

初めて商品が売れた瞬間は、ちょっと特別です。

家では「もう使わない物」だった商品を誰かが手に取って、

「これ、欲しかったんです」

と言ってくれる。

物が人から人へ渡る瞬間を直接見ることができます。

一方、学校や地域団体の活動を手伝いたい場合は、バザーのスタッフとして参加してみるのも面白いでしょう。

商品整理、値付け、販売、会計など、参加方法はさまざま。

どちらも「買う側」とは違う楽しさがあります。

フリーマーケットとバザーに共通しているのは「物を次の人へつなぐこと」

フリーマーケットとバザーには違いがあります。

しかし、共通していることもあります。

それは、

まだ使える物を、そのまま捨てずに次の人へ渡せること。

小さくなってしまった子ども服。

ほとんど読まなくなった本。

棚の奥に眠っていた食器。

遊ばなくなったおもちゃ。

持ち主にとっては使わなくなった物でも、別の人にとっては、

「ちょうど欲しかった物」

かもしれません。

横浜市も、不要になった衣類などについて、バザーやフリーマーケットといった再利用の方法を紹介しています。

フリーマーケットでは、売った人がうれしい。

買った人もうれしい。

バザーなら、さらにその収益が団体の活動に役立つこともあります。

形は違っても、

「物を捨てる前に、もう一度誰かに使ってもらう」

という点では、どちらも身近なリユースの方法なのです。

「フリマ」「バザー」「蚤の市」「マルシェ」はどう違う?

せっかくなので、よく似た言葉も簡単に整理してみましょう。

名称一般的な特徴
フリーマーケット個人が家庭の不用品や中古品などを販売
バザー団体などが活動資金・交流などを目的に商品を販売
蚤の市古物、アンティーク、ヴィンテージ雑貨などが多い
マルシェ食品、ハンドメイド、新品雑貨なども多い
ガレージセール自宅の庭やガレージなどで家庭の不用品を販売

もちろん、これも厳密なルールではありません。

「アンティークマーケットなのにフリーマーケットと名乗っている」

「マルシェの中にフリマエリアがある」

といったイベントもあります。

ですからイベントを選ぶときは、名前だけではなく、

「どんな出店者がいて、何が販売されるのか」

まで見てみるのがおすすめです。

よくある質問

Q.フリーマーケットとバザーは同じものですか?

似ていますが、一般的には開催目的が違います。

フリーマーケットは個人が家庭の不用品などを販売することが多く、バザーは学校・PTA・地域団体などが活動資金づくりや交流などを目的に開催することが多いイベントです。

ただし、現在では両方の特徴を持つイベントもあります。

Q.学校で開催すれば必ずバザーですか?

必ずしもそうではありません。

学校を会場にして、参加者がそれぞれ自分の商品を販売する形式なら「フリーマーケット」と呼ぶこともできます。

開催場所よりも、運営方法や目的によって呼び方が変わると考えるとよいでしょう。

Q.バザーの商品はすべて寄付された物ですか?

イベントによります。

家庭から寄付された日用品や衣類を販売する場合もあれば、団体で作った手作り品などを販売する場合もあります。

Q.バザーでも値切っていいですか?

フリーマーケットほど一般的ではありません。

バザーでは団体側が価格を決めていることが多いため、基本的には表示価格で購入するのがおすすめです。

Q.フリーマーケットでは値切っても大丈夫ですか?

値段交渉ができる出店者も多くいます。

ただし値引きは当然のサービスではありません。

断られた場合は無理に交渉せず、「ありがとうございます」と気持ちよく次の商品を探しましょう。

フリーマーケットとバザー、違いが分かるともっと面白い

フリーマーケットとバザー。

並んでいる商品だけを見ると、とても似ています。

しかし、

フリーマーケットは、個人と個人の売買やリユースを楽しむ場所。

バザーは、買い物を通して学校・地域・団体などの活動を支える意味合いの強い場所。

という違いがあります。

とはいえ、どちらが正しい、どちらが優れているというものではありません。

最近ではフリーマーケット、バザー、マルシェなどを組み合わせたイベントも増え、呼び方の境界も以前より柔軟になっています。

大切なのは名前より、

「どんな物と出会えるかな?」

「今日はどんな人が出店しているかな?」

と楽しむこと。

フリーマーケットなら、誰かの家に眠っていた物が自分のお気に入りになるかもしれません。

バザーなら、100円の買い物が地域や学校の活動をちょっと応援することにつながるかもしれません。

どちらにも、普通のお店では味わえない楽しさがあります。

今度近くで「フリーマーケット」や「バザー」という文字を見かけたら、少し立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

思いがけない掘り出し物と出会えるかもしれません。

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