横浜市でペットと避難するには?台風・大雨など風水害時の避難先と備え

台風や集中豪雨などの風水害が予想されるとき、犬や猫などのペットを飼っている方にとって、「ペットを連れて避難所へ行っていいの?」「どこへ避難すればいい?」「何を持っていけばいい?」という問題は大きな心配事です。
横浜市では、台風や大雨などの風水害に備え、ペットを飼っている人に向けた「災害時のペット対策」を案内しています。
風水害は地震と異なり、台風の進路や大雨の予報などから、ある程度事前に危険を予測できる場合があります。そのため、雨や風が強くなってから慌てて避難するのではなく、ペットを含めた避難先と避難方法をあらかじめ決めておくことが非常に重要です。横浜市も、一時預け先の確保やペットを考慮した避難行動計画を事前に準備するよう呼びかけています。
🔽 「ペット同行避難」とは?
横浜市が案内している「ペット同行避難」とは、災害時に飼い主がペットと一緒に避難場所まで避難することです。
ここで注意したいのが、
「同行避難=避難所の中でペットと一緒に過ごせる」という意味ではない
という点です。
横浜市では、ペット同行避難はあくまで「ペットとともに避難する行動」を示す言葉であり、避難所内で飼い主とペットが同じ部屋で生活することを意味するものではないと説明しています。
避難場所には、動物が苦手な人や動物アレルギーのある人も避難しています。そのため、ペットは原則として避難者とは別の、指定された「一時飼育場所」で管理することになります。
🔽 ペットがいる場合の避難先は「避難所」だけではありません
台風や大雨が近づいたからといって、必ずしもペットを連れて避難場所へ向かうことだけが正解ではありません。
横浜市では、被災状況や自宅周辺の危険性に応じて、安全な場所への垂直避難・水平避難、あらかじめ確保した一時預け先での飼育、開設された避難場所への同行避難など、複数の避難方法を事前に検討しておくことを勧めています。
特に風雨が激しくなってからペットをケージに入れて移動するのは、人にもペットにも大きな危険が伴います。
「避難情報が出てから考える」のではなく、
- 自宅周辺に浸水や土砂災害の危険があるか
- 自宅内で安全を確保できる場所があるか
- 親族や知人などにペットを一時的に預けられるか
- 自宅近くでペット同行避難が可能な避難場所はどこか
- いつ、どの段階で移動を始めるか
といったことを、天候が悪化する前に確認しておくことが大切です。
横浜市では、台風や大雨に備えて家族構成や住んでいる地域に合わせた避難行動を時系列で整理する「マイ・タイムライン」の作成も推奨しています。ペットがいる家庭では、「いつペットをケージに入れるか」「いつ一時預け先へ移動するか」といった行動も含めて計画しておくとよいでしょう。
🔽 横浜市の避難場所なら、どこでもペットを連れて行ける?
ここは特に注意が必要です。
横浜市内のすべての避難場所で、同じ条件でペット同行避難ができるわけではありません。
風水害時に開設される避難場所やペット同行避難への対応は、区や避難場所によって異なります。
横浜市公式サイトでは、鶴見区、神奈川区、西区、中区、南区、港南区、保土ケ谷区、磯子区、金沢区、港北区、緑区、青葉区、都筑区、戸塚区、栄区、泉区、瀬谷区など、各区の風水害時の避難場所に関する情報を案内しています。
台風や大雨が予想されている場合は、自分が住んでいる区の公式ページで「どの避難場所が開設されるのか」「ペット同行避難が可能か」を必ず確認しましょう。
また、実際に避難場所が開設されているかどうかは「横浜市 防災情報ポータル」で確認できます。同ポータルでは避難情報や避難所の開設状況、気象警報、河川水位、雨量なども確認できます。
🔽 避難場所にはペット用品の備蓄はありません
ペットと一緒に避難する場合、もう一つ重要なのがペット用品を自分で準備することです。
横浜市によると、避難場所にはペット用の備蓄品はありません。ケージやキャリーバッグ、フード、ペットシーツ、薬など、必要なものは飼い主自身が持参する必要があります。
最低限、ケージ・キャリーバッグ、ペットフード、水、常用薬、ペットシーツ、リード、排せつ物処理用品などは、すぐに持ち出せる場所にまとめておくと安心です。
また、日頃からケージやキャリーバッグに慣れさせておくことも大切です。災害時だけ突然ケージに入れようとしても、ペットが嫌がったり、パニックを起こしたりする可能性があります。
横浜市の震災向けガイドでは、ペット用非常持出袋として少なくとも5日分以上、できれば7日分以上の物資を準備するよう案内しています。
🔽 避難場所では飼い主自身がペットを管理
避難場所へ同行避難した場合、ペットの世話を避難所のスタッフに任せられるわけではありません。
横浜市では、ペットは指定された一時飼育場所でケージに入れて管理し、飼育や衛生管理などは飼い主が責任を持って行うこととしています。
排せつ物やペットに関するゴミについても、飼い主自身で処理し、持ち帰る必要があります。また、施設職員から指示があった場合には、その指示に従いましょう。
避難所は多くの人が共同で利用する場所です。ペットを飼っている人だけでなく、動物が苦手な人やアレルギーのある人にも配慮することが、ペット同行避難を円滑にするうえで重要です。
🔽 横浜市獣医師会の動物病院による一時預かりも
横浜市では、風水害時のペットの避難先の選択肢として、横浜市獣医師会の会員動物病院によるペットの一時預かりも案内しています。
対象となるのは、原則として警戒レベル3「高齢者等避難」以上の避難情報等が発令された区域で、避難が必要な飼い主が飼育している健康な犬・猫です。また、その避難情報等の発令によって横浜市の避難場所が開設されていることなどの条件があります。
一時預かりを行うのは、条件に該当する区内の協力動物病院です。
ただし、風水害の状況や時間帯などによって受け入れできない場合があります。利用する前に必ず動物病院へ連絡し、受け入れ可能か確認してください。
一時預かりの費用は原則無料ですが、緊急の治療などが必要になった場合には費用が発生することがあります。
公益社団法人横浜市獣医師会:風水害時のペットの一時預かり活動について(外部サイト)
🔽 台風が来る前に「ペットの避難計画」を作っておこう
風水害時のペット避難で最も大切なのは、雨や風が強くなってから避難方法を考えないことです。
まずは横浜市のハザードマップなどで自宅周辺の災害リスクを確認し、自宅で安全を確保するのか、親族や知人などにペットを預けるのか、避難場所へ同行避難するのかを考えておきましょう。
さらに、「避難場所へ行く場合はどこへ行くのか」「ペットを預ける場合は誰にお願いするのか」「非常持出袋はどこに置いておくのか」まで決めておくと、実際に台風や大雨が迫ったときにも落ち着いて行動できます。
横浜市が推奨している「マイ・タイムライン」にペットの避難行動も組み込み、家族全員で共有しておくことをおすすめします。
🔽 よくある質問
Q. 横浜市の避難所に犬や猫を連れて行けますか?
ペット同行避難が可能な避難場所もありますが、区や施設によって対応が異なります。台風や大雨の際には、自分の住んでいる区の公式情報と、実際に開設されている避難場所を確認してください。
Q. 避難所でペットと一緒の部屋に泊まれますか?
「ペット同行避難」は、ペットと一緒に避難所まで避難することを意味し、飼い主とペットが避難所内の同じ部屋で生活することを意味するものではありません。ペットは原則として指定された一時飼育場所で管理します。
Q. ペットフードやケージは避難所にありますか?
横浜市の風水害時の避難場所にはペット用品の備蓄はありません。ケージ、フード、ペットシーツ、薬など必要なものは飼い主が持参します。
Q. 台風のときペットを動物病院へ預けられますか?
一定の条件を満たす場合、横浜市獣医師会の協力動物病院で犬・猫の一時預かりが行われます。ただし、必ず事前に受け入れ可能か確認する必要があります。
🔽 まとめ
横浜市で台風や大雨などの風水害が発生した場合、ペットを飼っている家庭では「避難場所へ連れて行けば大丈夫」と考えるのではなく、複数の避難方法を事前に準備しておくことが重要です。
自宅周辺の災害リスクを確認し、一時預け先、ペット同行避難が可能な避難場所、必要な持ち物などを平常時から確認しておきましょう。
また、避難場所の開設状況やペットの受け入れ条件は災害の状況によって変わる可能性があります。台風や大雨が近づいているときは、横浜市防災情報ポータル、横浜市公式サイト、各区の公式情報などで最新情報を確認してから行動してください。





























ぱど
